「最近歩きたがらない…」は年齢のせい?気づいてほしい、犬の変形性関節症で見られる症状

「散歩の途中で立ち止まるようになった」
「ソファに飛び乗らなくなった」
「寝ている時間が増えた」

このような変化を見て、「年を取ったから仕方ない」と思っていませんか?

実はその変化、『変形性関節症』による関節の痛みが原因かもしれません。

変形性関節症は関節の軟骨がすり減り、骨・関節周囲に炎症が起こることで慢性的な痛みを引き起こす病気です。
高齢犬に多くみられますが、肥満やケガ、股関節形成不全や膝蓋骨脱臼などの影響で、若い犬でも発症することがあります。
10歳以上の高齢犬では40%の子が変形性関節症を抱えていると考えられています。

今回は、猫の変形性関節症で見られる症状について詳しく解説します。

このコラムを通して最も伝えたいこと、それは

「日々の生活の中で見せる痛みのサインに気づいてほしい」

ということです。

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犬は「痛い」と言えません

犬は痛みを感じていても、人のように言葉で伝えることはできません。
そのため、変形性関節症では「歩けない」といった分かりやすい症状よりも、日常生活の小さな変化として現れることがほとんどです。

例えば、以前は喜んで散歩に出かけていたのに玄関で立ち止まるようになったり、散歩の途中で休憩したがるようになったりすることがあります。
また、走ることを嫌がったり、ボール遊びへの興味が薄れたりするのも、関節の痛みが関係している可能性があります。

加齢性にもおきる変化ではありますが、慢性的に痛みを抱えて日々の生活を送ることがどれだけ辛いか、想像するだけで飼い主の方も辛くなると思います。

飼い主さんが気づいてあげることが大切

慢性的な痛みを和らげてあげるためには、まず日頃から一緒に過ごしている飼い主さんが「もしかして痛がってるかも?」と、些細な変化を気にして見てあげること、つまり「気づいてあげること」がとても重要です。


以下に疑うべき症状を挙げてみますので、ぜひお家でチェックしてみてください。


チェックリスト:こんな症状はありませんか?

変形性関節症の犬では、次のような症状がよくみられます。

  • 寝ている時間が増えた
  • 散歩へ行きたがらない・散歩中によく立ち止まる
  • 歩くスピードが遅くなった
  • 前のように遊ばなくなった
  • 動き始め(朝起きた直後や寝起き)に歩き方がぎこちない
  • 階段の上り下りを嫌がる
  • ソファや車へのジャンプをためらう
  • 足を引きずる、びっこを引くことがある
  • 抱っこや足先を触られることを嫌がる

特に初期の段階では、「少し動きが鈍くなった」「年相応かな」と感じる程度のことが多く、見逃されやすい病気です。

「寝起きだけ歩き方がおかしい」は重要なサイン

変形性関節症で特徴的なのが、寝起きに症状が強く出ることです。

長時間同じ姿勢でいると関節がこわばるため、起き上がった直後は動きがぎこちなくなることがあります。
しかし、しばらく歩いているうちに症状が軽くなることも多く、「治った」と勘違いしてしまう飼い主さんも少なくありません。

このような症状を繰り返している場合は、関節の病気を疑うきっかけになります。


実はこんな症状も痛みのサインかも

慢性的な痛みが続くと、犬の行動だけでなく性格にも変化が現れることがあります。

怒りっぽくなった

今まで触られても平気だった場所を嫌がったり、怒ったりするようになります。
また「触られる」だけでなく、「我慢ができなくなった」「びっくりした際に怒る」と言った症状として出ることもあります。
慢性的な痛みが正確の変化を起こしている可能性が考えられます。

夜に何度も起きる

また、持続する痛みのせいで熟睡できなくなる子もいるようです。
「活動量は減ったけど、夜に何度も起きるようになった」と言った症状も痛みのサインかもしれません。

これらの症状は痛みを抑えてあげると見られなくなることがあるので、やはり人が良く観察し痛みに気づいてあげて、その痛みを緩和させてあげることがとても大切になります。


痛みのサインを見逃さないことが大切です

変形性関節症は完全に治すことは難しい病気ですが、現在では消炎鎮痛薬やサプリメント、体重管理、リハビリなどにより、痛みを抑え生活の質(QOL)を維持することはできます。

「もう歳だから仕方ない」と思わず、痛みに気づいて、何がしてあげられるか一緒に相談していきましょう。
慢性的に痛みが続くのは本当に辛いことだと思いますし、できるだけその痛みを和らげてあげたいと思います。

「散歩を嫌がる」「ジャンプをしなくなった」「寝起きの歩き方がおかしい」など、普段と違う様子が見られたら、早めに動物病院へ相談してください。

ここまで読んでくださった方は、今日から「小さな痛みのサイン」に気づけると思います。

飼い主さんが小さな変化に気付いてあげることが、愛犬を痛みから守る第一歩になります。

このコラムが飼い主のみなさんの参考になれば幸いです。

気になる事があればいつでも動物病院へご相談ください。

「こんなこと聞いてもいいのかな」と思うことでも尋ねてもらえれば、病院として何かお手伝いができるかもしれません。

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