犬の耳掃除は必要?正しい耳のケアやその頻度、外耳炎の予防について解説

「犬の耳掃除はした方がいいの?」
「どれくらいの頻度で掃除すればいい?」
「綿棒で掃除しても大丈夫?」

このような疑問を持つ飼い主さんも多いと思います。

耳のお手入れは外耳炎予防のために大切ですが、実はやり方を間違えるとかえって耳を傷つけたり、外耳炎を悪化させたりすることがあります。

今回は犬の耳掃除の必要性や、自宅でできる耳のケアについて解説します。

【外耳炎コラム】
第1回 犬が耳をかく・頭を振るのは外耳炎かも?犬の外耳炎の症状や原因・受診の目安を解説

第2回 なぜ繰り返す?犬の外耳炎の原因・治療法を獣医師が解説

第3回 犬の外耳炎の診断はどうする?耳垢検査や再発の原因について解説

第4回 犬の耳掃除は必要?正しい耳のケアやその頻度、外耳炎の予防について解説


犬の耳掃除は必要なの?

健康な犬では耳垢が自然に外に排出され、必ずしも耳掃除が必要とは限りません。

一方で、次のような特徴を持つ子では定期的なケアが必要になることもあります。

  • 垂れ耳
  • 耳の中に毛が多い
  • 外耳炎になりやすい
  • アレルギー体質
  • 耳垢がたまりやすい

耳掃除の頻度もその子によって変わってくるので、それぞれの犬の状態に合わせて行うことが大切です。


健康な耳の状態を知っておこう

耳の異常に気付くために、まずは正常な耳の状態を知っておきましょう。

健康な耳は、

  • 強い臭いがしない
  • 赤み腫れがない
  • 耳垢が少ない

という特徴があります。

普段からこのような点に注意して観察しておくことで、異常に早く気付くことができます。


自宅でできる耳のお手入れ方法

耳掃除を行う場合は、犬用の洗浄液(イヤークリーナー)を使用します。

一般的な手順は次の通りです。

  1. 耳の入り口から洗浄液を入れる(洗浄液は人肌程度に温めておく
  2. 耳の付け根をやさしくマッサージする
  3. 犬に頭を振らせる
  4. 出てきた汚れをコットンで拭き取る

+α洗浄の前後でおやつを与える
耳掃除を嫌いにならないようケアすることも大切です。

汚れが飛び散る可能性があるので、お風呂場や屋外でのお手入れが好ましいです。

洗浄液を入れる事を嫌がる子もいるので、その時はコットンなどで耳の入り口を清潔に保つだけでも構いません。
無理に奥まで掃除する必要はありません。


綿棒で耳掃除してもいいの?

ご家庭での綿棒による耳掃除はあまりおすすめできません

特に、綿棒を奥に入れると耳道を傷つけるリスクがあるので避けた方が良いです。

使うとしても、入り口付近の耳垢を力を入れずに優しく拭き取る程度にしてください。


耳の毛は抜いたほうがいい?

耳が清潔な状態であれば、必ずしも抜く必要はありません。

毛を抜くことでかえって刺激になってしまい、外耳炎を起こすこともあります。

ただし、耳垢が絡んでいたり、外耳炎を繰り返す場合は定期的なケアが必要になりますが、

一時的に炎症を引き起こすことがあるので、病院で処置してもらうことをおすすめします。


耳掃除のやりすぎにも注意

耳をきれいにしたい気持ちから、頻繁に耳掃除を行う飼い主さんもいます。

しかし、過度な耳掃除は耳の皮膚を刺激し、炎症を引き起こしてしまいます。

耳掃除の頻度はその子によって異なるため、獣医師と相談しながら決めることをおすすめします。


こんな時は耳掃除をしないでください

次のような症状がある場合は、自宅で耳掃除を行わず動物病院へ受診しましょう

  • 耳をしきりにかく
  • 頭を頻繁に振る
  • 強い臭いがする
  • 耳垢が急に増えた
  • 耳の中が赤い
  • 耳を痛がる

これらは外耳炎のサインかもしれないので、必ず動物病院へ受診するようにしましょう。


外耳炎を予防するために大切なこと

外耳炎の予防で最も重要なのは、普段から耳をチェックしておくことです。

  • 赤みの有無
  • 耳の臭い
  • 耳垢の量
  • 耳をかく回数 など

これらの点に注意してみてください。

日頃のチェックと合わせて大事なのが、動物病院での定期的な診察です。
外からは見えない所に異常が隠れていることもあるので、外耳炎を繰り返す子は定期的にチェックしましょう。

また、外耳炎を繰り返す犬では、

  • アトピー性皮膚炎
  • 食物アレルギー

などの基礎疾患が背景に隠れている場合もあり、耳だけでなく全身の皮膚管理も必要になります。


耳の異変に気付いたら早めにご相談ください

外耳炎は犬で非常によくみられる病気ですが、早期に治療を始めれば改善しやすい病気でもあります。

一方で、放置すると重症化し治療に長期間かかったり、再発を繰り返す原因になることがあります。

耳をかく、頭を振る、耳が臭うなどの症状がみられた場合は、お気軽に当院までご相談ください。

当院ではそれぞれの犬に合わせた治療や耳のケアをご提案しています。

このコラムが飼い主のみなさんの参考になれば幸いです。

「こんなこと聞いてもいいのかな」と思うことでも尋ねてもらえれば、病院として何かお手伝いができるかもしれません。

【外耳炎コラム】
第1回 犬が耳をかく・頭を振るのは外耳炎かも?犬の外耳炎の症状や原因・受診の目安を解説

第2回 なぜ繰り返す?犬の外耳炎の原因・治療法を獣医師が解説

第3回 犬の外耳炎の診断はどうする?耳垢検査や再発の原因について解説

第4回 犬の耳掃除は必要?正しい耳のケアやその頻度、外耳炎の予防について解説


関連記事

  1. 犬の外耳炎の診断はどうする?耳垢検査や再発の原因について解説…

  2. 犬が耳をかく・頭を振るのは外耳炎かも?犬の外耳炎の症状や原因…

  3. なぜ繰り返す?犬の外耳炎の原因・治療法を獣医師が解説

PAGE TOP