猫の嘔吐を見かけると「もしかして病気かも…?」と心配になる方もいると思います。
猫は比較的よく吐く動物で、体の機能として正常な嘔吐の場合もあれば、命に関わるような異常が隠れている場合もあります。
今回は猫の嘔吐について、原因や注意してほしい点を解説します。
※注意
大前提として診察をせずに、「家で様子を見ていて大丈夫」と言うことはできません。
基本的に異常があるようであれば受診することをおすすめしています。

そもそも嘔吐って?
嘔吐とは、胃や腸の中に溜まったものが逆流して口から排出されることを言います。
また、同じように口から物を吐く症状に「吐出」と言うものがありますが、こちらは主に胃に入る手前の食道内のものが排出される現象です。
吐く際に、「嘔吐」は腹部が大きくへこみ、「吐出」は腹部がへこむ動きは見られません。
何が原因?
① 生理的なケース(体の正常な機能として見られるもの)
- 毛づくろいによる毛玉の嘔吐
- 空腹時間が長いことによる胃液の嘔吐
- フードを一気に食べた時の嘔吐・吐出 など
② 消化器の異常
- 胃腸炎
- 異物の誤飲
- 腫瘍
- フードの変更 など
③ 様々な病気
- 腎障害
- 肝障害
- 糖尿病
- 甲状腺機能亢進症 など
ここに書いた病気以外にも、嘔吐の原因となる病気は多岐にわたります。
緊急性の高いサイン
嘔吐と合わせて、以下のような症状が見られたらすぐ受診するようにしてください。
- 元気・食欲がない
- 何度も吐く、また水を飲んでも吐く
- 血が混じる、あるいはフードよりも濃い茶色の嘔吐物
- 下痢や発熱を伴う
- 空えずきを繰り返す
- 子猫や高齢猫
- 異物を飲み込んだかもしれない
特に子猫の嘔吐は状態が急変することもあるため、すぐ受診するようにしてください。
飼い主さんへのメッセージ
猫の嘔吐はよく見られる症状ですが、命に関わる異常であることも少なくないため状態をよく観察してあげてください。
嘔吐の回数や吐いた物の内容、元気食欲の有無などは大変重要な情報なので、そのような様子がないかよく見てあげてください。
このコラムが飼い主のみなさんの参考になれば幸いです。
不安な点、心配な点があれば気軽にご連絡・ご相談ください。
「こんなこと聞いてもいいのかな」と思うことでも尋ねてもらえれば、病院として何かお手伝いができるかもしれません。







