「最近、骨がごつごつ目立ってきた」「食べているのにやせてる気がする」、こんな症状はないでしょうか。
年を取ったからなのか、それとも病気のせいかと心配になると思います。
フードの量が単純に足りないということもあれば、すぐに治療が必要な怖い病気の可能性もあります。
特に中高齢の猫では、重大な病気の症状として現れることが少なくありません。
今回は猫の「やせる」という症状について原因と注意してほしい点を解説します。
※注意
大前提として診察をせずに、「家で様子を見ていて大丈夫」と言うことはできません。
基本的に異常があるようであれば受診することをおすすめしています。

猫がやせる原因は?
まず、「食欲がなくやせている」場合はあらゆる病気が考えられ、「体重が減ってしまうほど、十分な量を食べられていない」ということは病気がかなり進行した状態の可能性があるのですぐに受診するようにしてください。
今回は食べているのにやせている場合の原因を考えてみます。
① 内分泌系(ホルモン)の病気
- 甲状腺機能亢進症 :高齢猫に多く元気・食欲はむしろ旺盛であることが多い
- 糖尿病 :もともと太っていた猫がやせてきた場合は要注意です
② 消化器系の病気
- 消化器型リンパ腫 :嘔吐や下痢が見られることも多いです
- 寄生虫 :特に子猫に多いですが、寄生虫の感染で体重が減っていくこともあります
③ 腎臓の病気
- 慢性腎臓病 :進行すると食欲がなくなりますが、初期は食べているのにやせてくることがあります
④ その他の病気
- 歯周炎など口腔内の痛み :食べたいのに食べられない様子が見られます
いずれの病気にしても、進行すると食欲もなくなり命に関わる状態になる事もあるので、早めの診察が非常に重要です。
自宅でできる日頃のケア
「やせている」ことに気づくには当然ですが次のことが大切になってきます。
- 普段から体重をチェックしておくこと
- 普段から食べている量をしっかり把握しておくこと
よくあるパターンが、「家族で給与量がばらばらだった。」、「置き餌にしているから食べている量が分からない」などです。
猫は置き餌でご飯を食べているご家庭もまだ多いかもしれませんが、可能であれば「食事の時間」と「給与量」を決めてフードを与えるようにしてください。
これが猫の食べている量をチェックするのに一番簡単で基本的な方法です。
特にお家に2頭以上猫がいる場合には、置き餌だとそれぞれの食べている量が把握できていないことが多いです。
月に1回程度は体重をチェックしカレンダーなどにメモするようにしてください。
動物病院へ受診すべきサイン
「やせ」に加えて、次の症状があれば早めに受診してください。
- 水を飲む量が増えた
- おしっこの量が増えた
- 嘔吐や下痢が増えた
- 食欲が不安定
- 毛づやが悪い
飼い主さんへのメッセージ
繰り返しになりますが、「食欲がなくやせている」場合はすぐに受診してください。
「食欲があるがやせている」場合はこれまでに書いたような病気が考えられ、早期に発見・治療することでその進行を抑えることができます。逆に、発見が遅れると手遅れになってしまう場合もあります。
「やせている」ことに一番早く気づけるのは普段から一緒に暮らしている飼い主さんです。
日頃から定期的に体重をチェックして、異変があればすぐ動物病院へ相談するようにしてください。
このコラムが飼い主のみなさんの参考になれば幸いです。
不安な点、心配な点があれば気軽にご連絡・ご相談ください。
「こんなこと聞いてもいいのかな」と思うことでも尋ねてもらえれば、病院として何かお手伝いができるかもしれません。







