猫が水をよく飲むのはなぜ?慢性腎臓病の症状かも
「最近水を飲む量がやたらと増えた。」
これは高齢の猫でよく聞かれる症状のひとつです。
この症状を引き起こす代表的な病気が、猫の慢性腎臓病です。

腎臓は体から老廃物を出す一方で、水分をなるべく体内に残そうとするため尿を濃縮します。
しかい、腎臓の機能が落ちてくると、尿を濃縮できず薄い尿しか作れなくなります。
その結果、体から多くの水分が尿として出て行ってしまうため、その水分を補うために水をたくさん飲むようになります。
「水を飲む量が増えた」という症状は、慢性腎臓病のかなり早い段階から見られる重要なサインです。
猫のおしっこの量や回数の増加も重要なサイン
- 尿の回数が増えた
- 1回で排尿量が多い :ペットシーツがすぐひたひたになる・猫砂のかたまりが大きくなった など
これらも慢性腎臓病で非常によく見られる変化です。
「飲水量の増加」以外にも、飼い主さんが気づきやすい症状として「排尿量の増加」が挙げられます。
猫が痩せてきたのは慢性腎臓病のサイン?
「いつもと変わらず食べているのに最近痩せてきた。」
これも慢性腎臓病でよく見られる変化です。
腎臓の機能が落ちると体内に老廃物が溜まります。そうすると、腸からの栄養の吸収能力が落ちたり、筋肉量が減ってしまい体重が減ってきます。
特に背骨や腰回りがゴツゴツしてきたと感じたら要注意です。
猫の慢性腎臓病を疑うべき症状
慢性腎臓病の初期の小さな変化は気づきにくいですが、進行すると「飲水量・尿量の増加」の他にも、以下のような症状が見られます。
- 元気・食欲の低下・廃絶
- 嘔吐
- 口臭が強くなる など
これらは体に老廃物が溜まってくることで引き起こされます。
「なんとなく元気がない」という変化も、実は慢性腎臓病のサインかもしれません。
これらの症状が見られたら早めに動物病院へ
慢性腎臓病は早期発見がとても重要な病気です。
一度失われた腎臓の機能は、残念ながら元には戻りません。しかし、早い段階で見つけることができれば、進行をゆるやかに抑え、生活の質を長期的に維持することが可能になります。
「水を飲む量が増えた」 「おしっこの量が増えた」
こういった小さな変化を見つけたら、なるべく早く病院へ受診するようにしてください。
このコラムが飼い主のみなさんの参考になれば幸いです。
不安な点、心配な点があれば気軽にご連絡・ご相談ください。
「こんなこと聞いてもいいのかな」と思うことでも尋ねてもらえれば、病院として何かお手伝いができるかもしれません。





